PR

ライフ ライフ

【負けるもんか】日本最小の赤ちゃんから成人に「ハンディ感じない」 佐藤歩美さん(仮名)

2018年11月、京都旅行を楽しむ女性(本人提供)
2018年11月、京都旅行を楽しむ女性(本人提供)
その他の写真を見る(1/2枚)

 体重289グラム。当時世界で3番目、日本では最も小さい赤ちゃんとして生まれた佐藤歩美さん(20)=仮名、東京都=の体には、人一倍の好奇心が詰まっていた。

 「本人がやりたいと言ったものはできるだけやらせよう」という両親の養育方針のもと、小学生のころは放課後に自転車を乗り回し、中学生では習い事の茶道、テニスにも励んだ。

 子供の頃から現在にいたるまで、同年代の平均身長・体重と比べてだいぶ小柄ではあるが、「ハンディだと感じてこなかった。世の中には大きい人がいれば、小さい人もいるのが当たり前」とあっけらかんと笑う。

■■■

 平成11年6月9日、佐藤さんは慶応大病院(東京都新宿区)で誕生。母体救命のため、妊娠23週での帝王切開で取り上げられた。

 同病院で佐藤さんの主治医を務め、現在はさいたま市立病院周産期母子医療センター所長の池田一成氏によると、1キロ未満の超低出生体重児は内臓の機能が未熟で、呼吸障害、心不全、脳障害、失明、難聴などの高いリスクを抱える。

 今でこそ1キロ未満の救命率は約9割に達するが、300グラム未満では極端に下がる。20年前であれば、別次元の「手探り状態」(池田氏)だった。体内の血液量からすると、1ミリリットルの採血が命取りになる。へその緒の血管にカテーテルを入れ、栄養をとるための点滴と採血を行ったという。

 当時、超低出生体重児は体内の水分をしぼった方がいいとの考えもあり、生後2週間で体重は214グラムまで落ちた。心臓に小さな血栓ができたこともあったが、「本人の生命力で克服した」(池田氏)。体重が2キロを超えた9カ月後に無事、退院した。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ