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危うい自民幹部の「女系」容認論 先人たちの知恵に学べ

万世一系の126代天皇として即位の礼に臨まれた天皇陛下。皇位継承のあり方をめぐり、一系の維持が危ぶまれている=10月22日午後、皇居・宮殿「松の間」(松本健吾撮影)
万世一系の126代天皇として即位の礼に臨まれた天皇陛下。皇位継承のあり方をめぐり、一系の維持が危ぶまれている=10月22日午後、皇居・宮殿「松の間」(松本健吾撮影)
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 皇位継承の在り方をめぐり、自民党幹部の発言が波紋を広げている。甘利明税制調査会長が24日のテレビ番組で、いわゆる「女系天皇」を容認するような発言をしたのに続き、二階俊博幹事長も26日、「男女平等を念頭に」などと述べた。だが、こうした発言の多くは皇室に対する誤解か、無理解によるものだ。もしも「女系」を認めればどうなるか-。歴史的にみてそれは、天皇制度の崩壊に直結しかねない危険をはらんでいる。(社会部編集委員 川瀬弘至)

誤解だらけの「女系」議論

 「男女平等、民主主義の社会なので、それを念頭に入れて問題を考えていけば、おのずから結論は出るだろうと思っている」

 皇位継承をめぐる議論について、二階氏が語った言葉だ。

 産経新聞とFNN(フジニュースネットワーク)が11月に実施した合同世論調査によれば、「女系天皇」について「全く理解していない」「あまり理解していない」と回答したのは計55・0%で、「よく理解している」は9・7%にとどまった。二階氏の場合、前者の「理解していない」に含まれるか、せいぜい「ある程度理解している」(33・2%)だろう。

 皇室の問題と「男女平等」を絡めた時点で、すでに理解不足だ。「女系は不可」という言葉に引きずられ、女性に対して差別的と考えているのなら、むしろ逆である。

 あくまでも可能性の話だが、日本人であれば女性は誰でも皇族になりうる。「陛下」の最高敬称で呼ばれる地位につくこともあり、現に戦後、2人の民間人女性が「陛下」となられた。しかし男性の場合、たった一つの家系を除いては、誰も皇族になれない-というのが、日本の皇室制度なのだ。

 そもそも男系、女系と分けて考えるから、差別的だと勘違いされる。せめて父系、母系と呼ぶべきだが、それも誤解を招くだろう。正しくは「一系」だ。皇位継承で本質的に問われているのは、「万世一系」を維持するか、放棄するか、ということなのである。

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