PR

ライフ ライフ

ママ友に誘われて介護職 笑顔の後に言葉ついてくる

昼食前に口の体操をする入居者と職員の羽太彼鶴さん(右)=埼玉県所沢市
昼食前に口の体操をする入居者と職員の羽太彼鶴さん(右)=埼玉県所沢市

 介護の現場には「口コミで仕事を始めた」という人が少なくない。近所で働きたいというニーズもあり、特にママ友の誘いは有効なようだ。軽い気持ちで介護の仕事を始めて、離婚も経て、マイホームを手に入れた女性に話を聞いた。

◆離婚に向けて

 埼玉県所沢市の社会福祉法人「桑の実会」で働く介護福祉士、羽太彼鶴(はたひ・づる)さん(54)は7年前、ママ友から「いつでも辞められるから」と誘われて、介護の仕事を始めた。

 当初は乗り気でなかった羽太さんだが、非常勤から常勤になり、今は同法人の「グループホームこころ」のユニット長。「こんなに楽しい仕事はない」と笑顔を見せる変わりようだ。

 実は羽太さんは、介護の仕事が初めてではない。ホームヘルパー2級(現在の初任者研修にあたる)の資格を取ったのは38歳のとき。動機は、「夫といつ離婚してもいいように」(羽太さん)だった。

 しかし、そのころ、働いた介護事業所は職場の雰囲気がいまひとつだった。利用者から「私の人生は、こんなはずじゃなかった」と泣かれたことを受け止めきれず、一緒に泣き、2週間ももたなかった。

 だが、夫の仕事は順調とは言えず、働かないと3人の娘を育てられない。倉庫の荷物係、ネット販売、生命保険の勧誘…。ガスの検針にも長く携わった。とにかく、「介護の仕事はしたくなかった」のだ。

◆口コミの力で

 そんな羽太さんを変えたのが、桑の実会で働いていたママ友だった。

 犬の散歩で会うたびに、「働かない?」と誘われた。「他の仕事があるから」と断ると、「ダブルワークでいい」。「介護の仕事に自信がない」と体験を打ち明けると、「だからいいんじゃない。入所者と一緒に泣ける人は少ない。そういう人がほしい」と口説かれた。

 結局、3度目の誘いで決断。働き始めて、そのママ友が近所の人や友人をスカウトする達人だと知った。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ