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大型書店が閉店しても、個性派本屋さんが増えるワケ

 この地域は昭和の長屋や空き店舗が多く残る。大阪・梅田や難波といった都心部に比べて家賃も安いことから、リフォームして街に移ってくる住民も多い。開店費用は比較的低く抑えられつつも、住宅地に近接してお客さんとの距離感も近い。こういったことがこだわりの書店を開きやすくしているのかもしれない。

 「書店が多い地域は、その土地が文化的に豊かな証しにもなる」と話す小山さん。今月10日に開催したイベントでも地元飲食店とともに、大吉堂など界隈(かいわい)の個性派書店5店を紹介した。「街に根付いてもらい、街の魅力アップにつながれば」と期待している。

「本屋さんは出会いの場所」 津村記久子さん

 芥川賞作家の津村記久子さんは個性派書店の魅力について「単に本を買いに行く場所以上の楽しみを発見できる場所」と話す。

 今年4月に多くの本好きから惜しまれつつ閉店したミナミの名物書店「スタンダードブックストア心斎橋」(大阪市中央区)もお気に入りの個性派書店の一つだった。「店内で販売されている雑貨や文具をみているだけでも楽しかったです。本を選びながら、本を選ぶ以上の体験ができたのではないかと思います」

 「街の本屋さんには頑張ってほしい」とエールを送る津村さん。「自分でも思いもよらなかった本に興味を持つことは本棚で本を見ることならではの経験です。そして、街の人たちが立ち寄る場所としても本屋さんは大切なものだと思います」と強調した。

     ◇

【プロフィル】土屋宏剛(つちや・ひろき) 平成26年に入社。和歌山や神戸での勤務を経て、大阪社会部。事件事故や街中の話題を中心に取材している。紹介した本屋さんでは取材より本探しに夢中になり店主さんを困らせた。通販の利用は控えめに、本屋さんの存続を後押ししようと強く思った。

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