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【高見国生の認知症と歩む】(27)診断を過度に恐れず

 「私は認知症になったのでしょうか?」と心配している67歳の女性がいます。

 彼女は4年ぶりにパートに行くことになりました。その仕事は以前も経験があるので、難なくこなせると思っていたのですが、簡単ではありませんでした。4年の間に、作業のやり方が変わっていたのです。それで一から教えてもらうことになったのですが、なかなか頭に入らない。覚えられないのです。また、毎日の予定がカレンダーに書かれているのですが、それにしたがって一日の作業をうまく進めることができない…。

 そういえば、ときどき買い物を忘れるとか、家を出たとき鍵をかけたか不安になるなど、さまざまなことを認知症と結びつけて考えてしまう、と言います。

 さて、この人は認知症なのでしょうか、それとも67歳という年齢相応のことなのでしょうか? 「それくらいのこと」と気にしない人もあるでしょうが、彼女は真剣に心配しています。

 心配なときは、やはり専門の医療機関で診てもらうことです。何ともなければ安心できますし、もし認知症の疑いがあるなら早く対応することができます。認知症が進むと、「私はどこも悪くない!」と受診を拒否して家族を困らせることになるので、自覚があるうちに受診することはとても大切です。

 それでは、どこに行けばいいのか? 分からないときは、認知症の人と家族の会のホームページ(「家族の会」で検索)をごらんください。全国の「物忘れ外来」「メモリークリニック」などを標榜(ひょうぼう)する医療機関を紹介しています。

 しかし、大切なことは、認知症を過度に恐れないことです。認知症と診断されてもそれで人生が終わるわけではありません。自分らしい生き方は、必ずできます。

 「認知症の人と家族の会」電話相談 平日午前10時~午後3時、0120・294・456

【プロフィル】高見国生

 たかみ・くにお 認知症の養母を介護し、昭和55年に「認知症の人と家族の会」を設立。平成29年まで代表を続け、現在は顧問。同会は全国に支部があり、会員数約1万1千人。

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