PR

ライフ ライフ

【話の肖像画】女子柔道金メダリスト 谷亮子(44)(11)親として子供と楽しむ五輪

前のニュース

柔道五輪金メダリストの谷亮子氏(飯田英男撮影)
柔道五輪金メダリストの谷亮子氏(飯田英男撮影)

 〈長男の佳亮(よしあき)くんは13歳の中学2年生、次男の晃明(こうめい)くんは10歳の小学4年生。母として奮闘中だ〉

 朝は5時半くらいに起きます。朝から結構食べてくれるので、しっかり作ってあげます。子供たちは複数のスポーツを志しています。子育ては毎日の悩みですね。主人と私は自分たちが親にしてもらったように、と思い出しながら同じように子育てしています。私たちを育ててくれた両親に改めて感謝しています。最近は、現役時代のことを子供に話す機会も増えました。主人も自分の経験を話しますし、心技体の話題になると家族で盛り上がるときがありますね。宿題や勉強は一緒に向き合います。中2の数学とかすごく難しい。「あれ? 私、こんなのやってたかな」って。

 〈東京五輪・パラリンピックを見る目も親としての視点からだ〉

 東京五輪・パラリンピックを通じて子供たちに残したいのは、鮮明な記憶、輝かしい記憶です。私は小さい頃にテレビで見た五輪を鮮明に覚えています。そうした記憶は一生涯を通じて心に残りますから。やっぱり子供たちと一緒にあらゆる競技を応援したいですね。特に期待するのは野球とテニスとバスケットボール。私も今は子供たちが興味を持つ競技を一緒に応援していて、子供には憧れの選手がいます。

 昨年2月、子供たちの希望があり、家族でプロ野球のキャンプを見学に行きました。憧れのヤクルト・山田哲人選手の練習を見るために。大勢のファンの皆さんと一緒に見学しました。山田選手は「トリプルスリー」(同一シーズンで打率3割、30本塁打、30盗塁)の達成回数で前人未到の記録を更新中で、食い入るようなまなざしで見つめる子供たちにとっても唯一無二の存在です。子供たちは、何かを感じ取ることができたと思いますし、あの時間が宝物になりました。先日のプレミア12の決勝戦で世界一を決めた見事な逆転3ラン。山田選手にとっては、何度も何本も打ってきた本塁打だと思いますが、あの場面でなかなかできることではないことを、やってのけるから凄(すご)いんです。舞台が大きければ大きいほどさらに力を発揮できる選手だからこそ、多くの皆さんや子供たちに夢や希望を与えることができるんですね。

 憧れというのはとても大事なことで、憧れの存在があることで自分自身も成長できる。憧れが尊敬になる瞬間を私も経験してきたように、子供たちの年齢も、これからそんな時期を迎えていくのでしょう。大人は「頑張ってね」と言うけれど、その頑張り方までは教えてくれない。だけど、憧れの選手を通じて頑張り方を知ることはできます。「この選手はこうして頑張ってきたんだな」と共感できるストーリーが必ずあるはずです。子供たちと一緒にそうしたストーリーに触れて、その競技を応援していきたいなと思うんです。

 来年の東京五輪は33競技が実施されますし、野球・ソフトボールは3大会ぶりに正式種目としての復帰が決まっています。パラリンピックは22競技が実施されることになりましたね。世界中の人々がまぶしいくらいの輝きを放つ、2020年の日本の夏になるでしょう。感動を共に。(聞き手 森田景史)

関連トピックス

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ