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第72回野間文芸賞の松浦寿輝さん 「言葉の冒険したかった」

野間文芸賞の受賞会見で喜びを語る松浦寿輝さん
野間文芸賞の受賞会見で喜びを語る松浦寿輝さん

 第72回野間文芸賞(野間文化財団主催)を射止めた作家の松浦寿輝さん(65)が6日、東京都内で行われた記者会見で「賞は一種の贈り物。大変すてきな贈り物をいただけて、うれしかった」と喜びを語った。

 受賞作『人外(にんがい)』(講談社)は、人間の記憶や意識の集合体のようで人間ではない、異形の「人外」が主人公。荒廃した世界を横切り思弁を重ねる「人外」の旅が、散文詩のようにつづられていく。

 日中戦争下の上海を舞台にした前作『名誉と恍惚(こうこつ)』は「堅固に構築された散文の建築を作り上げよう」と紡いだリアリズム小説。今回は一転、緩やかで詩的な言葉の流れに身を委ねた。

 「いろんなものを試してみたい。文学作品の基盤であり本質であるのはやっぱり言葉。言葉の姿や形において、何か冒険をしてみたいという思いが絶えずあった」と振り返る。

 国内の著名な文学賞を総なめにしているが、小説を書き始めたのは40歳を過ぎてから。「私はもともと詩を書いていた人間。そういう意味では、自分の出発点の方にまた少し戻っていったのかなあという気がしています」(海老沢類)

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