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【話の肖像画】女子柔道金メダリスト・谷亮子(44)(8)産み育む力で世界一

 何が大変かといえば、体の変化がある中で、世界一の練習をしなければならなかったことです。特に柔道は、相手とぶつかったり投げられたりしたときの衝撃が大きく、実際に組み合います。授乳中ですし、周りは心配します。「無理なんじゃないの?」という声が先行しました。「いや、できます」「これからは、ママアスリートの支援と環境が必要」と証明するには、金メダルを取るしかなかった。このときは長い競技人生の中でも特別な時間でしたね。いままでは柔道に100%だったのが、子供がほぼ100%を占めるようになります。女子選手への環境整備は、まだ進んでいなかったので、ママになっても復帰して活躍できる場が必要だと思っていました。自分が実践して、これからのママ選手に新しい選択肢と環境の拡充を、という思いだけでした。だから「ママでも金」を達成した瞬間は…。言葉に表現できなかったですよね。優勝を初めてかみしめました。子供の力も大きくて。それまでは、どこに行くにも一緒だったんですけど、そのときは日本に残してきた。空港まで見送りに来てくれた息子がすごく泣いたんです。それが大きな決意に変わりました。「絶対に金を取って帰ってくる」と、母の強さを再確認できました。出産した後の方が底力があって、強かった。産み育む力が世界一に導いてくれました。(聞き手 森田景史)

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