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【iRONNA発】脱プラスチック 逆境テコに技術で乗り切れ 小倉正男氏

小倉正男氏
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 脱プラの当面の主役は、プラスチック製レジ袋に代わる、手提げ用の紙袋にほかならない。紙袋の大手企業であるザ・パックは「いろいろな企業から紙袋に引き合いが活発化している」と表明。紙袋製造企業は百貨店の退転などにより低迷に直面していたが、脱プラによって需要に強い追い風が吹いている。

 ただ、紙袋が完全に「エコ」であると言い切れない面もある。紙製品はもちろん自然由来であるが、木材チップからパルプ、パルプから紙に加工する段階で大量の重油を使用する。また、森林資源の保全という問題も抱えている。

 紙関連業界は、FSC(フォレスト・スチュワードシップ・カウンシル=森林管理協議会)認証を取得して森林保全に配慮する企業姿勢を見せているが、自然由来だけに、紙製品を大量に供給・消費すれば森林資源の枯渇につながりかねない。脱プラで紙袋に需要が切り替わるのは確かに悪いことではないが、それはそれで手放しで良いことばかりではない。

 とはいえ、脱プラの切り札として、当面は紙袋に需要が大きく回帰するのは間違いない。ただ、紙袋の問題は、企業にとってプラスチック製袋に比べるとコスト面でかなり割高で、しかも今後、さらに価格が上昇していく可能性もある。紙袋企業はクラフト紙などの原材料高を受け、製品価格への転嫁を進めているが、脱プラにより紙袋への需要が一極集中するといった事態が起こっており、こうした需給要因からも価格転嫁が浸透している。

 ◆関連業界を直撃

 そもそも、日本が脱プラに遅れたのは、プラスチック生産で世界5位、日本人1人当たりのプラごみ廃棄量が世界2位に位置していることと無関係ではない。

 世界的な脱プラの動きは、日本のプラスチック関連業界を直撃するが、過去がそうであったように技術革新で生き残るしかない。取り換えがきかないと思われてきた特殊な先端産業分野などはまだまだあり、プラスチックは他の素材に代替する用途開発が進められることになる。

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