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【脳を知る】高血圧の予防 毎日決まった時間に測定を

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高血圧予防
高血圧予防

 さて今回は、血圧と脳卒中の関係についてお話しします。高血圧は脳卒中の最も重要な危険因子です。日本では高血圧有病率は年齢とともに上昇し、60代になると5割以上が高血圧になります。

 高血圧人口は約4千万人と推計され、いまなお、わが国の国民病といえます。血圧が高くなるほど、脳卒中による死亡の危険性が高まります。

 具体的には、血圧120/80ミリHg未満を1とした場合、脳卒中による死亡リスクは140/90ミリHg以上で2~3倍、180/105ミリHg以上では4~6倍まで上昇します。

 また、病院で測った血圧だけでなく、家で測った朝の血圧が高い人(早朝高血圧)も注意が必要です。朝の家庭血圧が135/85ミリHg以上になると、脳卒中になる危険性は約3倍高まります。

 脳卒中を予防するためには、血圧を24時間しっかり下げる必要があります。降圧療法を受けると、脳卒中の危険度は約4割低下します。また、心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患も低下します。

 家庭血圧は、朝や夜の血圧値を知り、薬の効果をみるために必要です。さて、皆さんの家に血圧計はあるでしょうか。また血圧の正しい測定法をご存じでしょうか。ポイントは3つです。

 (1)毎日決まった時間に測りましょう。朝の起床後1時間以内、排尿後、朝食・服薬前と就寝前にも測るのがベストです。

 (2)ゆっくり落ち着いて測りましょう。座って1~2分待ち、落ち着いてから測定します。

 (3)きちんと正確に記録しましょう。できれば2回測ってその平均値を記録する。測った時刻、心拍数も併せて記録しましょう。

 最近は、手首で測定できる血圧計などもありますが、上腕カフ型血圧計がおすすめです。カフの位置はひじ関節にかからないように、カフの中心を心臓の高さにして、利き腕でない方の腕にカフを巻くのが一般的です。

 また、減塩、減量、適度な運動、節酒といった生活習慣の修正を行うと、血圧は低下します。特に塩分の取りすぎは注意が必要です。1日の望ましい塩分摂取量は、成人男性が8グラム未満、女性が7グラム未満、高血圧の人は6グラム未満ですが、現実には多くの人がそれよりもたくさんとっています。

 うす味を心がけ、外食や加工食品を買うときは栄養成分表示に注意しましょう。脳卒中を予防するために、生活習慣の改善や薬物治療でしっかり血圧を下げましょう。(和歌山県立医科大学 脳神経外科 講師 八子理恵)

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