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【深層リポート】91歳母あやめて焼身自殺 介護に疲れた60歳男性が直面した現実

 昨年秋、母親の世話に追われ出勤できない男性を、勤め先の担当者が訪ねた。ほどなく男性は会社を辞めた。

 このころから、男性は朝早く自宅裏で使い捨ておむつを燃やすようになる。排泄物(はいせつぶつ)は尿だけではないようで異臭がすることもあった。「みっともないからごみには出せない」と話していたという。

 それでも男性は今春、神社の氏子総会に役員として出席。庭に茂る桜の脇にログハウス風の小さな小屋を自分で建て「花見をするんだ」と話していたという。

 離れて暮らす男性の姉は「母は尿漏れに備えパンツ型おむつを着けていたが着脱は自分ででき、連休前にひ孫を連れて行ったときも自力で立って歩いていた」と振り返り、「事件のとき、自宅の食卓には夕食の準備が整えられていた。弟がしたのでしょう。それがなぜ…」といぶかる。

真面目過ぎて…

 介護問題に詳しい拘束廃止研究所長の田中とも江さんは「認知症でもたまに会う人には、しっかりしているように見せる。排泄の世話は特に母親と息子だと難しい面がある。男性は認知症や介護を理解するより『何でこんなことに』と思い、それを“親の恥”として隠し、周囲に助けを求めない傾向がある。認知症患者も介護を急に拒絶することがある。切羽詰まった中でそうなると、思い余ってということがよくある。介護保険制度がうまく活用されていない日本の問題です」と話す。

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