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【THE INTERVIEW】童話作家・角野栄子さん『「作家」と「魔女」の集まっちゃった思い出』 エッセーも一つの「物語」

「エッセーも一つの物語みたいなものだと思って書いています」
「エッセーも一つの物語みたいなものだと思って書いています」
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 戦争が終わったのは小学5年の時。「貧しさと思想統制」を経験した少女にとって、戦後入ってきた欧米文化は輝いて見えた。「外国に行ってみたい」。24歳でブラジルに渡り、「心が海綿(スポンジ)のように何でも吸収する時期」を過ごした。「赤毛の魔女」と出会ったのもこの頃。本書には、彼女と過ごした楽しくて、ちょっと切ないエピソードも収録されている。

 作家デビューは35歳。物書きになるつもりはなかったが、恩師のアドバイスもあり、ブラジルでの経験を元にしたノンフィクションを書いた。「書き始めたら楽しいし、自分に合っている。次に本を出したのは42歳のとき。今度は、物語を書きたいと思いました」

 昭和60年には、魔女の卵キキが親元を離れ、独り立ちする姿を描いた『魔女の宅急便』を刊行。後にアニメ映画化もされた同作は今も多くの人に愛され続ける。

 「12、13歳という年齢はどの子も難しいことを考え出したり、心が不安定になったりする時期。そういう子供たちがキキには心を寄せやすいんだと思うの」

 昨年、「児童文学のノーベル賞」といわれる国際アンデルセン賞作家賞に輝いた。「リンドグレーン(『長くつ下のピッピ』作者)をはじめ、名だたる受賞者には及びませんが、その系列に入れてもらえてうれしく思います」と語る。

 54年に始まったロングセラー『アッチ・コッチ・ソッチの小さなおばけ』シリーズが今年で40周年を迎えるなど、読者層は3世代、4世代にわたる。

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