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「瀧本哲史を偲ぶ会」を振り返って(上) 武田隆氏

 産経新聞オピニオン面の名物コラム「新聞に喝!」を連載していた、投資家で京大客員准教授の瀧本哲史氏が今年8月に逝去した。瀧本氏の「偲ぶ会」は10月6日に開かれ、生前の交友の広さを示すよう、多くの参加者でにぎわった。この「偲ぶ会」のようすについて、友人で事務局を務めたクオンの武田隆氏が特別寄稿した。上下に分けて、お伝えする。

 去る10月6日の日曜日、稀代の傑物、瀧本哲史を偲ぶ会が、六本木アカデミーヒルズにて催された。妻である茜さんが望まれた会のコンセプトは、「瀧本哲史再発見」というものだった。彼をよく知る仲間たちがお互いに思い出を語り合うことで、それぞれが知らなかった瀧本を見つけようというものだ。

 たしかに、彼には多くの側面があった。京都大学の准教授であり、エンジェル投資家であり、数々の会社の顧問や社外取締役も務めた。さまざまな顔を持つビジネスマンであり、戦略家であり、思想家であった。

 それらが語られることで、瀧本哲史の全体像がパズルのように現れて来るかもしれない。とてもすてきなコンセプトだと思った。

 瀧本は、いかなる側面においても合理性を重視する男であった。

 いつだったか、瀧本のPCの画面が手垢やほこりで汚れたままであることに気づいた私が「30秒で君の仕事効率を上げてやる」と予告して、画面をきれいに拭き取ってあげようとしたことがあった。瀧本は「そんなことをしても変わらない」「書かれている内容は同じだろ?」と返してきた。万事がこんな調子であった。

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