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【話の肖像画】元厚生労働事務次官・村木厚子(63)(9)「負の回転扉」を断つ

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「累犯障害者・高齢者」の支援を考えるシンポジウムで講演する
「累犯障害者・高齢者」の支援を考えるシンポジウムで講演する

 〈貧困や虐待、性被害などで苦しむ若い女性たちを支援する「若草プロジェクト」では、瀬戸内寂聴さんと年に1、2回、顔を合わせる機会がある〉

 支援者向けの研修会で冒頭にあいさつをしてもらうと、いつも大笑い。とにかく愛情があるんでしょうね。瀬戸内さんから「あなたたち偉いよね。一生懸命勉強してくれる」といってもらうと、頑張らなくてはと思うわけですよ。聖人君子でないところもいい。瀬戸内さんの話で救われるのは、「正しくありなさい」ではなく、「人間って失敗しても、どうやって生きていくか。ちょっとでもよく生きる」といってくれるので、許される感じがするんじゃないですかね。若草プロジェクトのシェルターの入り口に、「いらっしゃい」という瀬戸内さんの書いた色紙があり、優しい笑顔で出迎えてもらっているんです。

 〈郵便不正事件をめぐる国家賠償請求訴訟で手にした3333万円の賠償金は、長崎県雲仙市の社会福祉法人「南高愛隣会」に全額寄付。基金を立ち上げ、犯罪を繰り返す障害者たちの支援活動を行っている〉

 厚生労働省時代にも、刑務所に知的障害の人が結構いるという話は聞いていたのですが、拘置所で実際に明らかに精神疾患だろうとか、判断能力が弱いと思う人を見かけた。最初は「悪い人」と思い込んでいて、すれ違うのが怖かったんですけど、福祉の世界でいう「生きづらさを抱えた人」に近いなと思った。

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