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【話の肖像画】元厚生労働事務次官・村木厚子(63)(8)居場所がない少女たち支援

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若い女性を支援する「若草プロジェクト」の初めての研修会=平成28年4月、京都市右京区
若い女性を支援する「若草プロジェクト」の初めての研修会=平成28年4月、京都市右京区

 〈厚生労働省を退官後の平成28年、作家の瀬戸内寂聴さんとともに代表呼びかけ人となり、貧困や虐待、性被害などで苦しむ若い女性たちを支援する「若草プロジェクト」を立ち上げた〉

 拘置所内で刑務作業として、食事や洗濯物などを運ぶ若い女性受刑者が、薬物や売春などの罪で受刑していると知って驚きました。もっと手前で支援ができたはずです。代表理事の大谷恭子さんと「今、世の中で何が一番置き去りにされているのか」と話し合い、家庭環境が厳しかったり、性被害に遭ったりした少女たちには居場所がないという結論に至った。児童福祉や家庭内暴力(DV)支援、売春防止のための保護措置などと制度で割り振ると、隙間ができ、なじみにくい子もいる。

 彼女たちには電話相談もハードルが高いというので、無料通信アプリのLINE(ライン)で相談を受け付けています。ただ、SNSの発達は、相談の入り口には良いけれど、悪い入り口も隣り合わせにあります。印象に残っているのは、インターネットで支援先を探していると、自殺への誘導や、性産業への勧誘がたくさん画面上に出てくることです。

 悪い方へと勧誘する人たちは、すごく優しい。少しでも悪いことをしたと思っている子は自己評価が低いので、そういう優しさに弱い。一方で、公的な支援は叱られる、説教されるというイメージが強い。ハードルの低い相談窓口を作れないかなと思う。誰にも相談できないと、どこにも逃げ場がないように感じることってあるじゃないですか。性が商品化できる社会での苦しみは、根が深いですよね。

 〈郵便不正事件から復職後、生活困窮者の支援を担当する社会・援護局長を務めたことも影響した〉

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