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【評伝】眉村卓さん 日常にこそ物語がある SFの名手が愛した「朝晴れエッセー」

眉村卓さん(門井聡撮影)
眉村卓さん(門井聡撮影)

 眉村さんは平成18年から「朝晴れエッセー」の前身「夕焼けエッセー」の月間賞選考委員に加わった。

 初回の選考会となった18年12月。大阪本社を訪れた眉村さんの手には、丁寧に切り抜かれた「夕焼けエッセー」の束があった。「毎日、切り抜いているんです。このほうが読みやすいでしょ。エッセーの味わいが違う」。その真摯な姿勢に、胸を打たれた。

 毎月の選考会では、温かく、厳しく、掲載作に向き合っていた。「プロでも書けないなあ」と感心したり「最後の文はいらないのにな」と注文をつけたり。

 特に、エッセーに作為がある、と感じると評価は厳しかった。SFの名手である眉村さんが、エッセーで大切にしていたのは、何より「日常」だった。「日常の中にこそ考えさせる出来事があるはず。日常に沿った豊かな作品を書いてほしい」。読者の実生活から紡ぎ出される「夕焼けエッセー」は、人々の心を伴った大事な記録だからね、とも話していた。

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