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【話の肖像画】元厚生労働事務次官・村木厚子(63)(7)公正で合理的な司法制度に

 特別部会では、正規の法制審メンバーが身体拘束について「最近は適正運用になっています」と口走っちゃった。「やっぱり、運用次第なんだ」と思った。裁判所や検察の裁量で動かせてしまうと“自白”したわけです。法務省がつけた部会の名前も「新時代の刑事司法制度特別部会」。新時代にふさわしい公正で合理的なものにしてほしかった。郵便不正事件では4人の“共犯者”がいて、否認していた私だけ勾留が続いた。客観的に見ても逃亡の恐れはなかったですよね。

 ゴーンさんの事件で、弘中さんが保釈の条件をいっぱい出したのがとても新鮮だったじゃないですか。年間300万円の税金をかけて、ゴーンさんにご飯を食べさせなくてもいいじゃないですか。拘置施設に人を入れるって、税金でその人を食べさせることなので、それも含めて刑事司法のあり方、刑罰のあり方をちゃんと考えないといけないと思うんですよね。

 検察という組織は大事だけど、エリート意識はマイナスに働くこともある。正義の味方でいたい、間違いは許されないという思いが強すぎると、まずいことは隠そうということになりかねない。間違いが起こりにくい仕組みを本人たちのモラルではなく、システムとして取り入れるべきでしょう。それが証拠開示や身体拘束の適正運用であるし、取り調べの録音・録画であると思っています。(聞き手 伊藤真呂武)

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