PR

ライフ ライフ

印象派の展覧会、続々 際立つコレクターの存在

クロード・モネ「サン=ジェルマンの森の中で」1882年 油彩・カンヴァス 吉野石膏コレクション
クロード・モネ「サン=ジェルマンの森の中で」1882年 油彩・カンヴァス 吉野石膏コレクション
その他の写真を見る(1/3枚)

 今秋、首都圏では印象派を基軸にした企画展が目立つ。西洋近代美術史に輝く名画だけでなく、それらを収集した「コレクター」の存在が際立つ内容になっている。嗜好(しこう)や収集目的なども浮かび上がってきて面白い。(黒沢綾子)

 横浜美術館(横浜・みなとみらい)で開催中の「オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち」(来年1月13日まで)と、東京都美術館(東京・上野公園)の「コートールド美術館展 魅惑の印象派」(12月15日まで)、そして三菱一号館美術館(東京・丸の内)で始まった「印象派からその先へ-世界に誇る吉野石膏コレクション展」(来年1月20日まで)。印象派企画は「たまたま重なっただけ」(各展関係者)のようだが、訪れると、それぞれのコレクションの“色”が見えてくる。

 ◆人間模様にも注目

 モネの大型連作「睡蓮」で知られる仏パリのオランジュリー美術館(国立)だが、所蔵品の核をなすのは1959年以降に国に売却された「ジャン・ヴァルテル&ポール・ギョームコレクション」だ。20年代パリの重要な画商ポール・ギョームが基礎を築き、妻ドミニカ(通称)が継承して再編成したものという。

 才気あふれるギョームは、車修理工場の従業員時代に配達物の中にあったアフリカ彫刻に魅せられ、美術の商取引を開始。詩人アポリネールの助言を得て画商兼収集家として成長すると、マチスやピカソを扱い、モディリアーニやユトリロらの才能を見いだした。

 ギョームの死後、コレクションを継いだドミニカは、ピカソのキュビスム絵画を手放す代わりにルノワールやセザンヌの作品を追加するなど、より古典的な方向へコレクションを再構築したという。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ