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群馬・秋の叙勲 旭日中綬章 群馬県建設業協会会長 青柳剛さん(70) 建設通じて自身を表現

群馬県建設業協会の青柳剛会長(柳原一哉撮影)
群馬県建設業協会の青柳剛会長(柳原一哉撮影)

 さまざまな分野の功労者に贈られる「秋の叙勲」で旭日中綬章に選ばれた群馬県建設業協会会長の青柳剛さん(70)は、人生の大半を建設とともに過ごしてきた。原動力は、建設を通じ自分の考えを表し、人が感動する事業を行いたいという情熱だ。精力的に活動する青柳さんに受章の喜びを聞いた。

(柳原一哉)

 古希を迎えて得た人生哲学は「人は表現するために生きている」。自身と切っても切り離せない建設の意味を問われると、「自分自身を表現することだ」と明快に答える。

 早稲田大で建築を学んだ後、昭和56年に家業の土木建築業「沼田土建」に入社。一貫して建設業界に身を置き。平成21年から群馬県建設業協会会長を務める。

 「建設したものはいつか朽ちて無くなる。だが、リーダーとして協会を通じ、業界に貢献したことはいつまでも人の記憶に残る」

 協会活動で心がけてきたのは半歩先を読む「備え」だ。災害への備えについては、会員が現場で見聞きした災害情報を短文投稿サイト「ツイッター」に投稿し、行政や県民と情報共有できる仕組みを整備した。

 28年には「限界工事量の理念」を公表した。業界は普段から最低限の事業量がなければ経営難に陥り、災害時に人も資機材も稼働させられなくなるという考え方だ。「業界の災害対応力の維持」を訴え続け、各地の災害対応で発揮されてきたという。

 10月の台風19号では、かつて民主党政権下で「建設中止」が打ち出され、現在は来春の完成に向けて準備が進む八ツ場ダム(群馬県長野原町)の存在が再びクローズアップされた。一定の防災効果があったことを踏まえ、「治水はダムだけに頼るものではないが、真に必要な社会資本整備はするべきだ」と語る。

 人口減を背景とする人手不足を見越し、協会では人材育成にも注力する。最新技術に関する研修やユニホームデザインコンテストの開催なども展開してきた。

 業界の発展とともに歩んできた軌跡を「協会員の方々と一緒になって活動することができた」と振り返り、周囲の協力なしには成果は得られなかったと感謝する。

 天皇陛下が即位された令和元年。「心に残るこの年の秋の受章に、身が引き締まる気持ちでいっぱいです」。そう控えめに語った。

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