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文化勲章 免疫学トップランナー、坂口志文氏(68)

文化勲章・坂口志文大阪大特任教授 文化勲章を受章し、記者会見をする大阪大学免疫学フロンティア研究センターの坂口志文特任教授=28日、大阪府吹田市の大阪大学(南雲都撮影)
文化勲章・坂口志文大阪大特任教授 文化勲章を受章し、記者会見をする大阪大学免疫学フロンティア研究センターの坂口志文特任教授=28日、大阪府吹田市の大阪大学(南雲都撮影)

 「がんやアレルギーなど免疫が関わる病気の治療に向けて、受章を励みに研究を続けたい」。免疫学分野の世界的なトップランナーは、時折柔和な表情を浮かべながら謙虚に喜びを語る。免疫の働きをコントロールする「制御性T細胞」を発見し、自己免疫疾患やがんの治療法開発に道を開いた功績が評価された。

 自己免疫疾患は、本来体を守るはずの免疫システムが自らを攻撃する病。平成7年、自己免疫反応が起こらないよう抑えている制御性T細胞が存在することを証明した。

 当時、「免疫を抑える細胞など存在しない」と考えられていた中での発見。自らを「器用なタイプではない」とするが、定説を覆す業績を支えたのは、医学者としての信念だった。「『いずれ人の病気を治すことに役立つ』というモチベーションで研究をしてきた」。今では世界中で、制御性T細胞を使う治療に向けた研究が加速している。

 国際的な賞も受けノーベル賞候補者としても注目を集める。「研究には終わりがない。ある程度成果が出ると、次の問題が見えてくる」。病との戦いに意欲は尽きない。(有年由貴子)

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