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【話の肖像画】元厚生労働事務次官・村木厚子(63)(3)本来、人見知りする性格

 今では笑っちゃいますけど、次の席替えまでに隣の子に朝、1回は「おはよう」と言おうと思ったけど、最後まで言えないほど人見知りだった。中学高校は男女が3対1の割合で、先生から席替えのときに「女同士で座ってはだめだ」と言われた。困り果てて、空いている席に座ったら、隣に学級委員長の男子がやってきた。責任を取ったのでしょうか、優しいなと思いました。彼が現在、母校の校長をやっているんですよ。ある日、その学校の理事長が会いに来て「村木さん、校長の同級生だよね。お世話になったよね。だから理事を引き受けなさい」と言うんです。さすがに断れなかった。

 そういう性格の自分が何も知らない東京に1人で行き、仕事をしなくてはいけない、というのが良かった。仕事だと用件があり、否が応でも上司や同僚たちと話さないといけないし、そうやって鍛えられた。おかげで人見知りを克服しましたね。

 それでも、立食パーティーのようなものはすごく嫌でした。自分からちょっとした話題を振ることが苦手で。ところが、郵便不正事件の後になったら、いろんな人が向こうから話しかけてくれるようになった。独りぼっちでいなくて済んでいる。長年の悩みが解消したと思い、おかしかったですね。事件はつらい経験でしたけど、その見返りみたいに良いことがついてくるというのは面白いですよね。(聞き手 伊藤真呂武)

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