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【古典個展】ノーベル賞に祝詩を贈る 大阪大名誉教授・加地伸行

 もちろん抜擢(立)にこれというきまり(方(ほう))はない。身分など関係なく、実力第一。『孟子』離婁(りろう)に言う、「賢を立つるに方無し」と。

 なるほど。とそのとき、この「在野」の「野」と「吉野氏」の「野」とが重なり、「吉」「彰」も使って詩情が大きく湧き出てきた。以下のように。

 ノーベル賞決定は吉事吉兆(きちじきっちょう)(吉徴)。高々(たかだか)とした世界的なもの(突兀(とっこつ))。その吉報が遠く東方に在(あ)る日本(扶桑と呼ばれていた)に届いた。まさに「野に遺賢勿(な)からしむ」(漢詩の規則上、「無」は「勿」に換える)。吉野氏は徹底研究し(彰考闡明(しょうこうせんめい))、美事(みごと)に正・負両電子を最善の形で繋(つな)(維)いだ。それに由(よ)って得た賞は鳳(ほう)(おおとり)として最高の献物。

 吉野氏の偉業に対して、同氏の出身高校先輩の老生、感動のまま一詩を得たり。曰(いわ)く、

 吉徴突兀至扶桑

 野勿遺賢無立方

 彰考闡明維電子

 令和即位献祥鳳

 吉徴、突兀、扶桑に至る。

 野に遺賢勿からしむに、〔賢人を〕立つるの方〔決まりなど〕無し〔実力第一〕。

 彰考闡明、電子を維ぐ。

 令和即位に祥鳳を献ぜり。(かじ のぶゆき)

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