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天皇陛下との写真、門外不出の宝物に「一生の思い出に」

 さらにハプニングが待っていた。約30分の休憩時間が終わる頃合いに、突然、陛下から「ぜひ、みなさんで写真を撮りましょう」と誘われた。接待する人々は事前に写真撮影を禁止され、偶然、その場に居合わせた登山者も私的な旅行ということで写真撮影を遠慮してもらった状況だったので、細倉さんたちは驚いたという。

 宮内庁職員の持参したカメラで陛下を含め15人が写真に納まった。陛下は後方の人への配慮なのか中腰の姿勢をとられた。予定になかった写真撮影に、細倉さんは「一生の思い出になりました」と今でも感激した面持ちで振り返る。後日、宮内庁を通して郵送された写真は門外不出の“宝物”になった。

 この登山で、陛下は清水町の防災センターにも立ち寄られた。当時、総務課秘書係だった小松功枝(のりえ)さん(49)が対応。一緒に登山した人とワゴン車で到着されたが、センターに入られたのは陛下1人だったという。畳が敷かれた和室にテーブルと座布団が用意されただけの質素なおもてなしだった。

 陛下が1人でお待ちになる部屋へ同僚と2人で行き、お盆に載せたふたのついた白い茶碗(ちゃわん)でお茶をお出しした。にこやかな表情で待っておられた陛下は「『ありがとうございます』と優しくお礼を述べられたことを覚えています」と小松さん。お茶は特別な茶葉ではなく、水も柿田川の水をヤカンで沸かしたもので「こんなのでいいのかなと思った」という。陛下は全てを飲み干されていた。

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