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【話の肖像画】映画監督・是枝裕和(57)(7)学校側ともめた教育実習

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是枝裕和監督(宮崎瑞穂撮影)
是枝裕和監督(宮崎瑞穂撮影)

 〈大学2、3年生は学校に行かず、4年生になる段階で留年が確定。母親が学費を出す条件としたのが教員免許を取ることだった〉

 留年したとき、母親からは怒られなかったな。当時はまだ「学校の先生になる」って言っていたから、それを信じていたかもしれない。教育実習もやっています。じゃんけんで負けて、母校の都立武蔵高校には行けなくて、別の都立高校に行ったんですよ。思い出すと腹が立ってしようがないから、今も思い出したくないなあ。先生ともめてね。教育実習に行って、指導教官ともめるというのはどういうことだ、という話ですよね。もめた相手は校長も教頭もそうですけれど、学校全体にね。

 最初に、「この学校は、あなたが卒業した高校のように頭の良い生徒たちではないから、規則で縛らないと何をするか分からないので、ルールを守らせるのが大事だ」と言われました。先生が生徒をばかにしている感じというのが耐えられなくて。「何だろう。ここは」ってむかついちゃったんです。

 朝のホームルームではとにかく服装検査から一日が始まる。僕がいた高校は自由だったから「こんな無駄な時間。どうでもいいだろう」と思って、「自分の服装が周りに迷惑をかけていると思うやつは手を挙げろ」と聞いたら、3人ぐらいが挙手したから、「じゃあ直してきてね」で済ませました。

 抵抗して服装検査をちゃんとせずにいたら、僕の指導教官が「私には面倒が見られそうもない。はずしてください」って、途中で僕を担当する教員が代わって、よくない流れになっちゃったんですよ。そのうち担当が教頭になって、教頭が僕に直接指導するみたいな状況になりました。

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