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【ビジネスパーソンの必読書】『日本を救う未来の農業』『すべてはミルクから始まった』『崩壊学』

 ネスレは他社の買収を繰り返すことで、事業領域を拡大。今や「食の巨人」と呼ばれるほど多種多様な食品事業を取り扱う。特徴的なのは、基本的に買収した企業を、買収後も自律的に経営させたこと。市場や顧客に近いところにいる現地法人に権限を与え、独自の商品開発も許す。ネスレのヒット商品の約7割は本社ではなく現地法人から生まれたそうだ。

 結果としてネスレは高度な分権組織となった。ただし本社にはSBUという戦略事業単位があり、現地法人をサポートする。

 各現地法人に自由闊達(かったつ)なイノベーションを推奨するとともに、本部による一定のコントロールは残す。その絶妙なバランスこそが強さの秘訣(ひけつ)なのだろう。

『崩壊学』
『崩壊学』
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 ◆柔軟性が強さに

 『崩壊学』パブロ・セルヴィーニュ、ラファエル・スティーヴンス著、鳥取絹子訳(草思社・2000円+税)

 巨大台風や猛暑などの気候変動から、文明「崩壊」への予兆を感じる人もいるだろう。

 フランスでベストセラーになった本書では、崩壊を「人口の大半に法的な枠組みで供給される生活必需品が、最終的に供給されなくなるプロセス」と定義。複数の学問で別々になされてきた議論を全体的な視点で捉え直す「崩壊学(コラプソロジー)」を提唱する。

 破壊や汚染がある閾(いき)を越えると一気に崩壊へと向かう「ティッピングポイント(転換点)」、改善の方法がわかっていても慣れ親しんだシステムから抜け出せない「ロック・イン現象」などの存在を指摘。崩壊への対策の一つとして、地域レベルに分散した小規模なシステムの構築を示している。

 社会を有機体にたとえるならば、人体を頂点とする複雑なシステムより、むしろアメーバのような単細胞生物の柔軟性を見習うべきなのかもしれない。

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