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【本ナビ+1】行動こそが社会を変える 作家・北康利

北康利氏
北康利氏
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 □『14歳からの地図 日本のパラリンピックを創った男 中村裕』鈴木款著(講談社・1300円+税)

 若者に贈る伝記シリーズの一冊。冒頭の「2020年に東京は、パラリンピックを2度開催する世界で初めての都市となります」という言葉で、まずは本離れの進む彼らの心をぐっと引き寄せる。

 日本の「パラリンピックの父」といわれる医師、中村裕の人生を変えたのは、英国で脊髄損傷患者のリハビリにスポーツを取り入れ、85%の患者を半年の治療と訓練で社会復帰させていたグットマン博士との出会いだった。当時、日本の社会復帰率は2割程度、にわかには信じられなかったが、それは事実だった。

 「これまで何人もの日本人がまねしたいと言って帰っていったが、誰も実行できていないようだな」という博士の厳しい言葉に発奮した中村は、帰国後すぐに行動する。

 地元大分県に身体障害者体育協会を設立し、昭和36年に日本初の大分県身体障害者体育大会を実現。さらにその翌年には、グットマン博士がはじめた障害者の国際スポーツ大会への日本選手派遣に成功する。再会した博士は中村を「君は実行力のある数少ない日本人だ!」と称賛した。

 本書を読んだ若者たちは、ほかの日本人と中村との違いは何だろうと考えるはずだ。そして知識だけでなく行動することこそが、人生と社会を変える鍵なのだと知るだろう。

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