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【話の肖像画】映画監督・是枝裕和(57)(5)小説家目指した青年時代

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 〈中学、高校時代はバレー部に所属。高校のときは部長もしていた〉

 スポーツ万能というわけではなかったけれど、少年野球をやっていて、短距離走が速かった。小学校6年生まではずっとリレーの選手だった。ただ、それも小学校までですよ。中学や高校に行ったら陸上部とか、サッカー部のやつにはかなわないし。野球も自分よりも圧倒的に体のでかい、うまいやつがいて、「ああかなわないな」ってすぐ思っちゃいましたけれどもね。バレーボールもこの身長でやるのはハンディだったけれど、好きだからやっていました。

 運動会とかは両親には来てほしくなかったなあ。僕の両親は2人とも大正生まれで他のお父さんやお母さんよりもずっと年上で、父親とかだいぶおじいちゃんって感じだったから、親が来るのは恥ずかしかった。僕は、おやじが確か42歳のときに生まれた子供ですから。

 〈中学時代に出会った友人の影響で小説家を目指す〉

 もともと本を読むのが好きでした。中学生のとき、非常に早熟な文学少年の友人が1人できて、彼の影響もあって、難しい小説を読むようになりました。それまでは小説を読むといっても、オー・ヘンリーとかヘルマン・ヘッセとかだった。

 その友人は中学生なのに、福永武彦という池澤夏樹のお父さんが執筆した純文学系の小説が好きで、彼の家に行くと福永武彦の全集が本棚に並んでいて、「わっ、すごい」と思いました。僕が「宮沢賢治が好きだ」と言うと、「ああ、宮沢賢治ね」と、子供の読み物みたいな反応をされるのがしゃくにさわって。「負けたくない。彼と対等に話したい」みたいな感情が生まれました。

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