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伊藤整、没後50年 記録にかけた情熱 特別展、チャタレイ裁判資料も

作家、評論家として活躍した伊藤整
作家、評論家として活躍した伊藤整
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 明治、大正時代の文壇模様を豊富なエピソードでつづった長編文学史『日本文壇史』や、わいせつの定義と表現の自由をめぐって争った「チャタレイ裁判」で知られる作家で評論家の伊藤整(1905~69年)。没後50年となる今年、この2つのテーマを軸にその事績を振り返る特別展が東京都目黒区の日本近代文学館で開かれている。(磨井慎吾)

 北海道出身の伊藤は小樽高等商業学校(現・小樽商科大)を卒業後、教員生活を経て東京商科大(現・一橋大)に進学した。同大中退後は大学講師などを務めつつ翻訳や評論、小説を精力的に発表。アイルランドの作家ジェイムズ・ジョイスの『ユリシーズ』など、最新の西洋小説の方法論を日本に紹介し、文学理論に通じた知的な作風で注目された。戦後はエッセー『女性に関する十二章』や長編『火の鳥』がベストセラーになるなど人気作家として活躍した。

◆ひるまず性描写

 特別展は初期に自費出版した詩集から晩年の資料まで約150点を展示。その中でも特に目立つのが、25年に伊藤が翻訳刊行した英作家D・H・ロレンスの小説『チャタレイ夫人の恋人』がわいせつ文書として全国の書店から押収され、伊藤と版元の社長がわいせつ文書販売罪で起訴されたことで始まった「チャタレイ裁判」に関する展示だ。

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