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【話の肖像画】映画監督・是枝裕和(57)(4)自身の母、作品に重ね

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 〈大正生まれの母親は結婚する前は銀行に勤務。週末は有楽町で兄と映画鑑賞をよくしていた。平成17年、80歳で死去〉

 両親はお見合い結婚です。母は「失敗した」って、ずっと言っていました。終戦直後だからたぶん適齢期の男も少なかったし、母は両親を早くに亡くしているので、いい男と結婚するには条件が悪かったのだと思います。真面目だけが取りえということで父と結婚したのに、「全然、真面目じゃなかった」って、ずっと怒っていましたね。

 母の実家は埼玉・川越で、日本専売公社(現日本たばこ産業)ができる前にたばこの卸業のようなことをしていて、羽振りが良かったそうです。しかも上3人はみな男で、末っ子として初めて生まれた女の子だから、初子と名付けられました。両親が早くに亡くなって、練馬に結婚したお兄さんの家があって、そこから仕事に通っていたようです。職場が有楽町にあって、土日は映画を観るという生活が楽しかったようです。しかも兄に甘やかされていたようですから。

 〈「歩いても 歩いても」(20年)の主人公の母親に、自身の母親を重ねて脚本を書いた〉

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