PR

ライフ ライフ

【学ナビ】羅針盤 千葉大学・徳久剛史学長

千葉大学 徳久剛史学長
千葉大学 徳久剛史学長

 ■国立大初、留学必修化プログラム導入へ

 医学部や薬学部を中心に10学部13学府・研究科を擁する千葉大学。幅広い学びの機会と高い研究力を誇り、国立総合大学では平成28年度から4年連続の一般入試志願者数1位を誇る。来年度からは国立大としては初の試みとなる全学部・大学院生の留学必修化プログラムを始める。徳久剛史学長が目指す世界レベルの国際教養と専門性を備えたグローバル人材育成とは-。大学教育の展望について聞いた。 (聞き手・宮田奈津子 写真・萩原悠久人)

 --4つのキャンパスに学部・大学院生約1万5千人。研究領域も多岐にわたり、かじ取りは難しいのでは

 「ビジョンを持った教育かどうかが問われている。千葉大では医学を中心にした生命科学、理学や工学などによる自然科学、文学や教育学を中心とした人文社会科学を3つの柱とし、融合研究を推進して教育水準を引き上げている。根底を支えるのは国際水準の教養教育、アクティブ・ラーニング(主体的・対話的で深い学び)だ」

 --世界を視野に入れた取り組みが背景にある

 「国際社会で活躍できる次世代型人材を育成するため、英語コミュニケーション能力の育成に力を入れてきた。留学生の受け入れはもともと多いが、多くの学生を海外に送り出す。その際に、まずは国際日本学を学んでもらい、留学の狙いを明確にできるようにしている」

 --28年に国際教養学部を設置した

 「留学に特化し、全員が留学必修。経済的に困難な学生は基金でサポートする。その結果、今まではいないタイプの学生が集まってきた。語学の基礎力が高く、入学時の英語能力は医学部、薬学部に続いて3位。6割が英検準1級以上を取得している。活発で質問も多く、留学がさらに海外で飛躍する機会になる」

 --環境整備も徹底してきた

 「6ターム制にし、多様な学外学修に取り組めるように工夫。留学相談などに応じる学修支援専門職を配置した。大学運営に携わる職員は、横断的に世界展開力の強化に尽力してくれている。シャリテ医科大学(ドイツ)やマヒドン大学(タイ)など、世界17カ所に拠点が拡大している」

 --来春から全学部・大学院生の留学必修化プログラム「ENGINE(エンジン)」が始動する

 「最低2週間、1回は留学してもらう。外国人教員を増員し、語学留学から専門研究留学まで80前後のプログラムを用意する。ICTを活用し、留学先からも受講できるスマートラーニングを実践し、単位修得などに遅れが出ないよう学修のスピード感を大切にする」

 --グローバル人材とは

 「社会の課題を世界から俯瞰(ふかん)できること。その中で、日本はこうありたいと願い、行動できること。自ら海外に暮らし、異なる文化を知り、経験を重ね、学ぶことが、教養を作り上げていく。そして、その教養を基にして、自らの考えを論理的に伝えられる力を身につけてほしい」

                   ◇

【プロフィル】徳久剛史

 とくひさ・たけし 昭和23年、東京都出身。千葉大学医学部卒業。米スタンフォード大学留学、独ケルン大学客員研究員などを経て、神戸大学医学部付属医学研究国際交流センター教授、千葉大大学院医学研究院長などを歴任。平成26年から現職。専門は免疫学、アレルギー学など。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ