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【みうらじゅんの収集癖と発表癖】とんまつり 今に伝える、おおらかな日本

上から「豊年祭」、「抜穂祭」の独り相撲、「つぶろさし」
上から「豊年祭」、「抜穂祭」の独り相撲、「つぶろさし」
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 地元、京都は年がら年中、どこかしらで祭が催されている。特に人がわんさと集まる有名な祭となると、チャラいカップルにとって格好のデートスポット。リンゴ飴とか二人でかじってそのラブラブぶりを遺憾なく見せつけてくるに違いない。

 だから僕は、上京するまで祭が好きではなかった。

 しかし、20年ほど前、立ち寄った古本屋でふと『奇祭巡礼』なる本に目がいき、買ってみたところ、この日本にはチャラいカップルが来なさそうな祭もあることを知った。

 奇祭とは、呼んで字の如く奇妙な祭のことで、その由来すら分からぬものがあるという。

 それは単に文献が残ってないものもあれば、今の時代にマッチしなくてわざと秘められた可能性のものもある。

 しかし、地元民にとっては吉例の行事。何十年、何百年と、何の疑問もなく引き継いできたのであろうが、サイトシーンサー(観光目的の部外者)からすれば、思わず「DS(どーかしてる)!!」と叫びたくなるものばかり。僕はそんな奇祭をポップにしたくて、『とんまつり』と、勝手に命名。さらに調べ上げては日本各地を渡り歩いていた時代があった。

 キョーレツにDSだったのは和歌山県の“笑い祭”。ド派手なファッションに、“ジョーカー”を彷彿させる不気味なメイクの笑い人が社殿までの参道を練り歩くのだが、道中、サイトシーンサーにも「笑え!笑え!アハハハ…」と強要してくるから堪(たま)らない。

 その夢まで見そうな光景の虜(とりこ)になった僕は3年に渡って和歌山に出向いたほどである。

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