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【本ナビ+1】身につけるほど生きづらい キャスター、タレント・ホラン千秋

ホラン千秋さん
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 □『センス・オブ・シェイム 恥の感覚』酒井順子著(文芸春秋・1400円+税)

 日本人は、ほかの国の人に比べて恥ずかしがり屋だといわれている。それは、「ほかの人にどう見られているか」という「世間の目」を常に意識する、日本人の「恥の感覚」の強さともおそらく関係してくる。そんな日本人らしい恥の感覚の表れ方を、SNSの登場、世代の違い、古典文学…といった多様な視点から分析したエッセー集だ。

 家族との接し方や略語の使い方に顕著なように、何を恥と思うかは世代によって違う。ところが読んでいるうちに、自分の無意識の言動の裏に、強い恥の感覚が作用していることに改めて気づかされる。特徴的なのは「中年とSNS」という項目。フェイスブックが浸透し始めたころ、著者の知人からの投稿は仕事自慢から家族自慢、手料理自慢、はたまたダイエット自慢…と、まさに赤裸々な自慢話が花盛りとなる。でも時がたつにつれて分かりやすい自慢は減っていって、みんな控えめになっていく。そんな事態に、著者は〈我褒め〉が苦手な日本人の感性をみる。

 「恥の感覚」は同じ感覚を持つ人同士を強く結びつけ、感覚を異にする人の間には決定的なひび割れを生じさせる。そんな例を千年以上歴史をさかのぼり、紫式部と清少納言の言葉をひもときながら検証しているのが面白い。

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