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Iターン×ミステリー 米澤穂信さん「Iの悲劇」発刊

 自宅バーベキューで大音量の音楽を鳴らす夫婦、ネットで学んだ鯉の養殖法を実践する若者…。登場する移住者はいかにも一筋縄ではいかない人物ばかりだ。ただ、読み進めるうちに、一人一人が過去を背負った「生きた人間」であることが分かる。それは万願寺ら市職員側も同様だ。「人生をかけて新たなことに挑む人を笑う資格は誰にもない。人の暮らしを笑わない、実現性に疑問は持っても蔑(さげす)むことはしない」ことを意識したという。

 衰えていく地方の空気感や地方行政のリアルな内幕も生々しく反映されている。刊行前、書店などに見本を配った際、地方からの反応は「面白い」という声と並んで「身につまされた」などの感想が多かったという。

 平成13年、高校生の日常とミステリー要素を鮮やかに掛け合わせた『氷菓』でデビュー。本格ミステリーを手掛ける一方、同作を含めた「古典部」シリーズや「小市民」シリーズなど「人が死なないミステリー」も読者の支持を集める。これらの作品の多くは地方を舞台としている。

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