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完璧な文章、普通を特別に デンマーク語翻訳者が語る村上春樹

 「言葉にはいろんな可能性がある。その中から翻訳者は選ばないといけない」と話す。「彼の文章は完璧だと思います。しっかり作られていて、リズムがすごくいい。だから私も翻訳を何回も直す。すごく長い時間がかかる。この本を訳してびっくりしたのは、将来の村上さんの小説に出てくるものが、すでに全部入っているということです」

 ◆日本的感性に耳澄ませ

 ホルムさんは高校卒業後、川端康成の『眠れる美女』を読んで日本に関心を抱き、大学院で日本語と日本文化を専攻した。村上作品との出合いは1995年。ベストセラー『ノルウェイの森』を一読し「話がとても現代的だし私の言葉に合うと思った」という。

 2001年の長編『ねじまき鳥クロニクル』の翻訳を皮切りに、最新長編『騎士団長殺し』に至るまで、主要な作品を軒並み訳してきた。それまでデンマークでは英語からの重訳が流通してきたが、ホルムさんはすべて日本語から直接訳している。作品の奥に潜む日本的感性に耳を澄ませようとする丁寧な翻訳は、読者層の拡大にも一役買っている。

 「村上さんは文章を通して、普通の生活を特別にすることができる。どんなに普通であってもそこには特別な内容がある、だからみんなの生活は大丈夫なんだ-と。シンプルな言葉で人間の深さを書いているからデンマークでも、世界でも人気があるのだと思う」

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