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【本郷和人の日本史ナナメ読み】広島と浅野家(下)「神君の血筋」は最強の武器

 前回お話ししたように、振姫は蒲生秀行が亡くなった後、和歌山37万石の殿さまだった浅野長晟(ながあきら)に輿(こし)入れし、自分の命と引き換えに、光晟を産みました。福島正則が失脚したあとを受けて、長晟は光晟を伴って広島へ。全国で8番目の大藩、広島42万石は家康の血を受け継いだ光晟の子孫たちによって継承されていきます。世はすでに文治政治へと転換していたこともあり、神君の血筋という最強の武器を有する浅野家は、江戸時代を無事に生き抜いたのでした。

 次回は11月7日に掲載します。

 ■浅野長政室、長生院

 前回のものとは別の肖像画。名はやや。父は杉原定利。姉ねねは豊臣秀吉の妻で、のちの北政所。姉とともに浅野長勝とその妻・七曲殿(ややの叔母)の養女となる。浅野夫妻は縁戚関係にある安井重継の子・長政(長吉)をややと娶(めあわ)せ、婿養子としたとされる。ただし、彼女の実父は浅野長勝であるとする資料もあり、そうであれば、ねねとは義理の姉妹だったことになる。

【プロフィル】本郷和人

 ほんごう・かずと 東大史料編纂所教授。昭和35年、東京都生まれ。東大文学部卒。博士(文学)。専門は日本中世史。

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