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ノーベル化学賞の吉野彰氏「リチウムイオン電池は幸せ者だ」 過去の取材から

リチウムイオン電池の仕組みを模型を使って説明する旭化成の吉野彰名誉フェロー=昨年4月、東京都千代田区(草下健夫撮影)
リチウムイオン電池の仕組みを模型を使って説明する旭化成の吉野彰名誉フェロー=昨年4月、東京都千代田区(草下健夫撮影)

 リチウムイオン電池の開発でノーベル化学賞受賞を決めた吉野彰さん(71)はこれまでの取材で、研究のやりがいなどについて語っていた。(草下健夫)

 --研究開発のやりがいは

 「リチウムイオン電池はつくづく幸せ者だ。普通の製品なら世の中に出て、ひとしきり普及すると『ご苦労さん』で終わる。しかしリチウムイオン電池はまずモバイル・IT機器を普及させて広がり、四半世紀ほどして普及はそろそろ横ばいかというときに、電気自動車という新しい市場が出てきた。これで、研究開発がまた活発になった。要素技術の一つとして、世界で必要なものだ。自動車の次には、ロボットが待っていると思う」

 --現在はどのように研究に接しているか

 「私自身は直接には研究機能を持っていないが、最先端の実験データに常に触れ、研究者にアドバイスしている。さらによい電池開発のため、リチウムイオンの性質を原点から見直すべき時期に来ている。面白いことが分かる。試作した電池の性能も見ている」

 --科学研究のあり方についての考えは

 「答えは簡単で、基礎研究も出口戦略も両方、必要だ。出口戦略をやるなら徹底して役に立つような研究をしないと。また真理の探究や原理原則を見極める基礎研究も不可欠だ。両輪でいかないと。そして中途半端だけは駄目だ。しかし残念ながら、今の科学はその真ん中辺りの、どっちつかずでウロウロしている。やるなら徹底しないといけないのに」

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