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源氏物語で新定家本、所有者「重文に匹敵」と驚き

愛知・三河吉田藩主だった大河内家の子孫の大河内元冬さん=京都市
愛知・三河吉田藩主だった大河内家の子孫の大河内元冬さん=京都市

 世界的古典文学として知られる一方で原本のない「源氏物語」について8日、新たに藤原定家が校訂した「青表紙本」の存在が発表された。源氏物語の研究者は「4帖しか確認されていなかった青表紙本に1帖が加わった意義は大きい」と声をそろえる。

 「家族、親族の間でも話にならなかったものだけに偽物と思っていた。結果を聞いて驚いている」と話すのは、「若紫」の青表紙本を東京の自宅に保管していた大河内元冬(もとふゆ)さん(72)。長持ちに入れたままだったが、知人に勧められ、今年4月に冷泉家時雨亭文庫に持ち込んだという。

 驚いたのは同文庫側。鑑定した藤本孝一・同文庫調査主任は「表紙を見た瞬間、現存する青表紙本と同じだったので、本物とわかった」と振り返り、「重文に匹敵する」。

 源氏物語研究者で、藤本氏とともに鑑定した山本淳子・京都先端科学大学教授は「青表紙本は少なく、定家校訂の『若紫』の出現は研究者にとっては安心以外にない」と喜ぶ。

 現在一般に紹介されている源氏物語は、定家の「青表紙本」を文明13(1481)年に書写した大島本がもとになっている。山本教授は「物語に差異はないが詳細な部分で違う。定家本をもとにその研究ができる」と新資料発見の意義を強調している。

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