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【話の肖像画】第31回世界文化賞受賞 歌舞伎俳優・坂東玉三郎(69)(8)広がる踊りの世界

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再会を喜ぶ坂東玉三郎さん(右)とミハイル・バリシニコフさん=平成29年(共同テレビジョン提供)
再会を喜ぶ坂東玉三郎さん(右)とミハイル・バリシニコフさん=平成29年(共同テレビジョン提供)

 〈玉三郎さんはバレエとのコラボレーションも多い。日本舞踊とバレエ。一見、まったく異なるスキルを使った踊りに思えるが、舞踊家同士、響き合うものがあるのだろうか〉

 バレエの振付家でダンサーのモーリス・ベジャールさんも忘れられない大切な方です。

 〈モーリス・ベジャール(1927~2007年)は革新的なバレエ作品を次々と発表し、現代バレエ界の魔術師とも呼ばれた振付家。玉三郎さんは1988年、ベジャール振り付けの『黒塚』でパトリック・デュポンと共演。ベジャールは玉三郎さんに出演を請うため、わざわざ自宅を訪ねたという。1994年、『リア王~コーデリアの死~』ではベジャール自身とも共演している〉

 彼は古典のクラシックバレエに始まって、現代まで新しい作品をたくさん作られた。いろいろな時代に咲いた文化的な花を取り入れ、古典とはまた違った形で美しく表現された方だと思います。過去に勉強してきたもの、昨日見たもの、いま見たものを即座に自分の中に入れていく。さまざまな垣根を越え、新しい表現を創造するという特別な才能をお持ちでした。ベジャールさんには、私が演出の仕事をしていく上で大きな影響を受けました。

 〈世界的チェリスト、ヨーヨー・マ(1955年~)とは、1996年、バッハの『無伴奏チェロ組曲第5番』で共演した〉

 この曲を選んだのはヨーヨーさんです。彼はこれをいろんな表現でやってみたいんだと言っていました。でも、大変な作業でした。私は舞踊家ですから、曲を解読していくことが難しかったのです。そこで、「どうしたらいい?」って聞いたら、彼が譜面を色分けして、たとえば、このテーマはこの楽章のここから生まれてきていると、そういう解説をしてくれたんです。それで踊ることができました。

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