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「楠公一色」だんじり 大阪・和泉にも

「湊川の戦い」で敵に迫る楠木方の和田五郎(下伯太地車保存会提供)
「湊川の戦い」で敵に迫る楠木方の和田五郎(下伯太地車保存会提供)
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 大阪府の泉州地域や河内地域をはじめとするほとんどの「大阪の秋祭り」で主役を務めるのが、華やかな装飾で彩られた地車(だんじり)。車体を飾る彫刻が「楠公さん」と親しまれる“郷土の英雄”楠木正成、正行父子の逸話でほぼまとめられた地車が南河内の富田林市に誕生したのを9月上旬の紙面で紹介したところ、泉州地域の和泉市から「楠公一色の地車ならこちらにもある」との反応が。連絡をいただいた泉州ならではの“楠公地車”を拝見させてもらった。(藤崎真生)

 地車曳行は約100年前から続くという同市北部の下伯太(したはかた)地区。自慢の地車は伯太神社の秋祭り用で、平成15年に新調。「全国的にも有名な楠公さんの姿を前面に押し出そう」と幅約2・4メートル、長さ約4・1メートル、高さ約3・8メートルの車体を飾る彫刻などが、正成父子にまつわるエピソードで埋められた。

「四條畷の戦い」で楠木正行(左)とともに戦う和田新発意源秀(下伯太地車保存会提供)
「四條畷の戦い」で楠木正行(左)とともに戦う和田新発意源秀(下伯太地車保存会提供)
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 取材して驚いたのは、彫刻などの配置が“河内バージョン”と異なっていること。前回取材した地車は、彫刻が車体側面や屋根の軒下部分などに集中していたが、“泉州バージョン”では、車体後部の「見送り」にも、くり抜くような形で配置されている。

 さらに、自慢のポイントと教えられたのは、彫刻にしたエピソードの数々で、正成らとともに戦火を駆け抜けた地元ゆかりの「和田氏」にもスポットライトを当てているところ。車体正面を飾る正行が総大将を務めた「四條畷の戦い」ではともに奮戦する正行のいとこ、和田新発意源秀(賢秀とも)が登場。「湊川の戦い」には、楠木方の和田五郎が馬を駆って敵に迫る場面が入る。

泉州版「楠公一色」の地車=大阪府和泉市
泉州版「楠公一色」の地車=大阪府和泉市
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 鎌倉幕府の滅亡につながったとされる「千早城の戦い」が彫られた「見送り」など、車体を飾るエピソードは約50場面。「下伯太地車(じぐるま)保存会」の世話役、尼崎明夫さん(85)は「他の地域も含めて、あまり見られない『楠公さん一色』のデザインが魅力。岸和田のだんじりに比べれば知名度は低いが、ぜひ見にきてほしい」と笑顔で語る。

 今年は10月12、13日の秋祭りで、市内に繰り出される。

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