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芥川最晩年の随筆 自筆原稿を初公開

芥川龍之介の随筆「続文芸的な、余りに文芸的な」と紀行文「上海游記」(左端)の自筆原稿
芥川龍之介の随筆「続文芸的な、余りに文芸的な」と紀行文「上海游記」(左端)の自筆原稿

 作家の芥川龍之介(1892~1927年)が、谷崎潤一郎と文学論を戦わせた最晩年に発表した随筆「続文芸的な、余りに文芸的な」の自筆原稿を、東京都北区の田端文士村記念館が入手し、同館で展示されている。全集に収録されるなど随筆の存在は知られていたが、自筆原稿が一般公開されるのは初めてという。

 芥川が自殺を遂げる数カ月前に執筆したとみられ、記念館研究員の種井丈さんは「心身共に衰弱した芥川が、悲壮な覚悟で文学上の難題と真摯に向き合った姿がうかがえる」と話している。

 200字詰めの原稿用紙計12枚の随筆は、「文芸春秋」昭和2年4月号に掲載。小説の「筋」をめぐり谷崎に反論した「文芸的な、余りに文芸的な」(「改造」4月号など)を補足する断章とみられ、「僕の書いた文章はたとひ僕が生まれなかつたにしても、誰かきつと書いたに違ひない」などと自身の作品を否定するかのような見解もつづっている。芥川は同年7月、田端の自宅で服薬自殺した。

 原稿は昨年夏、東京の古書店から購入。今年7月には、大阪毎日新聞の社命で中国に渡航した際の紀行文「上海游記」冒頭部の自筆原稿6枚も、入札会で落札した。

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