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【話の肖像画】第31回世界文化賞受賞 歌舞伎俳優・坂東玉三郎(69)(5)浮世絵から学ぶ日本の美

 〈玉三郎さんは女形としては173センチの長身。かつては、立役の俳優より背が高いことが多く、舞台での見せ方に苦労した〉

 今は、180センチを超える女形もいますから、私はそんなに背の高い方ではないのですが、私が若い頃は、170センチ以上の先輩方は少なかったのです。当時私は大きくて細くて顔が小さかったものですから、舞台でどうすればいいのか研究が必要でした。

 そのとき、よりどころになったのが江戸時代の女性を描いた浮世絵でした。鳥居清長(きよなが)の浮世絵など、8頭身、9頭身もあるような江戸時代の女性が多く描かれているのです。日本の美というのは、必ずしも女性が小さくなければいけないこともないだろう、ということを学びました。

 そういう絵を拝見しながら、描かれている体のしなやかな線、衣裳の曲線、醸し出される雰囲気、どの景色のなかにどういう形でいると美しく見えるのか、そういうことを肌で知りました。ですから数多く見なければならないですね。

 日本画だけではありません。西洋の美術も拝見します。音楽にしても、邦楽、洋楽を問わず、いろいろなジャンルのものを聴き、旅に出て景色を楽しむ。そういうことが好きでないと、なかなかできない修業かもしれません。(聞き手 亀岡典子)

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