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子を亡くした悲嘆、親が支え合う 大阪のケアチーム「ビリーブ」

 代表の小橋千晶さん(60)=奈良市=は「自分の体験を基にして、同じ境遇にいる方々のそばにいることが大切。着実に活動を続けていくことが目標です」と話している。

 ■当事者遺族だからこそ

 「当事者遺族だからこそ、できる支援がある。私たちは、日本のグリーフケアの一翼を担っているという自負があります」

 「ビリーブ」のメンバーは今年2月、龍谷大大宮学舎(京都市下京区)で開かれた「日本グリーフ&ビリーブメント学会」の第1回学術大会で活動内容を発表した際、こう語った。

 学会は29年に設立され、ビリーブの立ち上げを呼びかけた多田羅医師も理事を務めている。活動の中心は関西だ。

 背景には、悲嘆を受け止めてきた関西特有の歴史と文化がある。7年の阪神大震災や13年の大阪教育大付属池田小事件など、大規模な災害や事件事故が相次いだ平成の時代、関西の人々は被災者・被害者に寄り添うことの大切さを知った。

 17年のJR福知山線脱線事故は、グリーフケアが広く知られるきっかけになった。遺族とJR西日本の社員に学びの機会を提供しようと、日本初のグリーフケアに特化した教育研究機関が21年、兵庫県尼崎市で開設され、翌22年には上智大に移管されて上智大グリーフケア研究所となった。

 同研究所は現在、大阪サテライトキャンパスと東京・四谷キャンパスで研究や人材養成を行っており、ビリーブのメンバーにも学んでいる人がいるという。

 【用語解説】グリーフケア

 死別などの喪失体験による深い悲しみや絶望感を支えること。グリーフ(grief)は主に「悲嘆」と訳される。精神的なショックに加えて体調不良に至り、専門職のサポートが必要になるケースもある。

 【プロフィル】小野木康雄(おのぎ・やすお)

 大阪総局次長。社会部、京都総局などで労働問題や宗教の取材に取り組み、グリーフケアにも関心がある。今回の取材では思いがけず手作りケーキのご相伴にあずかり、心をとかすスイーツの力を実感した。

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