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【いっしょに】(中)シングルマザーが介護職に 相手を思う、笑顔になる

社会福祉士と介護福祉士の資格を取り、相談員としてスタートした秋山恭子さん =神奈川県小田原市
社会福祉士と介護福祉士の資格を取り、相談員としてスタートした秋山恭子さん =神奈川県小田原市

 「どう暮らしていけばいいのだろう」-。小さな子供を抱えて離婚し、こんな思いを抱いて介護の仕事に就く女性がいる。何を考え、その選択はどうだったのか。

 ◆信頼を深める仕事

 「今日のおやつは、あんみつですよ」

 神奈川県小田原市の「潤生園みんなの家 たじま」で、介護職の鈴木綾さん(31)が柔らかな笑顔で利用者に話しかけた。何度も聞き返す相手にも、初めて話すように自然体だ。2年前、子供を抱えて離婚し、暮らしの糧を得なければならなくなった。心のどこかにあったのが介護の仕事。中学時代、老人ホームでボランティアをしたとき、相手が笑顔になったのが忘れられなかった。低賃金や腰痛を心配する母親には事務職を勧められたが、パソコンの前に終日座る自分を想像できなかった。

 介護は人が好きでないとできない仕事だ。接客経験のある人は多く、鈴木さんもホテルなどで働いたことがある。だが、違いをこう話す。

 「たいていの接客は正確さとスピードを求められる。でも、介護は相手がどういう人で、どういう思いで話しているかが大切。速ければいいわけではない。スピードをこなすのが得意でない私には合っていた」

 一人一人と関係性や信頼を深めていけるのも、他の接客とは違っていた。

 働いてみたら、身体の負担はほぼなかった。鈴木さんが働く事業所は「小規模多機能型」と呼ばれる。自宅で長く暮らすためのサービスだから、寝たきりにならないようにするし、抱えて移す動作が少ないせいかもしれない。

 介護職の最初の一歩である「初任者研修」を修了。再来年には上級職にあたる「介護福祉士」を受ける予定だ。「順々に資格を取り、成長しながら、人の役に立てるようになりたい」

 ◆資格の階段を上る

 小田原市の秋山恭子(やすこ)さん(41)は今春、「介護福祉士」と、相談支援の専門職「社会福祉士」の資格を取った。住民の相談などにあたる「地域包括支援センターさくらい」で働き始めた。

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