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【話の肖像画】第31回世界文化賞受賞 歌舞伎俳優・坂東玉三郎(69)(4) 大先輩方の教え受ける幸せ

 そう考えますと、父が私に女形を教えることができなかったとはいえ、自由に大先輩方に教えていただくことができたということは、幸せだったのではないかと思います。

 〈十四代目守田勘弥(1907~75年)は、若い頃からすっきりした容姿でやわらかな二枚目役を得意とした。芸域は幅広く、晩年は『盛綱陣屋(もりつなじんや)』の微妙など老女役の大役も演じた〉

 父は、朝から晩まで「いいと思ったら終わりだよ」ということを言っておりました。それから「普段の心がけが舞台に出る」と。立役の方とお芝居をするなかで、いつも立役さんがどうしてほしいのかを気に留めておくようにと教えられました。たとえば、舞台の小道具があるとしまして、元の位置よりも、こちらにあったほうが立役さんが演じやすいと気づいたら、役を演じながらすっとそこに置く。逆に置かないようにする、ということもあります。後見(こうけん)といいますか、妻としての振る舞い、というのでしょうか。それはお芝居に対する心がけに通じると思うのです。(聞き手 亀岡典子)

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