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【いっしょに】(上)佐賀県唐津市の「MUKU」 子供連れて働ける介護施設

高齢者も子供も一緒に食事を取るのが「MUKU」の日常風景だ =佐賀県唐津市
高齢者も子供も一緒に食事を取るのが「MUKU」の日常風景だ =佐賀県唐津市
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 子育てしながら働きたい-。だが、預け先やその費用を考えると、二の足を踏むケースもある。そんなときは、子連れで働く選択肢もありそうだ。佐賀県の事業所では、子供が介護の必要な高齢者と同じ空間で過ごす。母親たちも生き生きと働いている。

◆同じ空間で暮らす

 バタバタと走る子供の足音が無垢(むく)材の床に響く。昼食を食べていた高齢者が、隣で泣き出した子供を膝に乗せてあやす。佐賀県唐津市の看護小規模多機能型「MUKU(むく)」では、利用者とスタッフの子供たちが同じ空間で過ごす。「介護は暮らし。暮らしの1つに介護がある」という代表の佐伯美智子さんの理念からだ。看護小規模多機能型は「家で最期まで」を実現する介護サービス。登録した地域の高齢者が通ったり、泊まったり、訪問看護や介護を受けたりする。

 「みいちゃん」と呼ばれている山口美渚萌(みなも)ちゃん(4)は、3年前のオープン時から「MUKU」の子供だ。母の山口由香さん(39)は当時、保育園に預けて働くか悩んでいた。

 高校生の長女、中学生の次女に教育費がかかる。介護職の友人から仕事の話を聞いても、「私には無理」と思っていた。「介護は絶対にしない仕事だと思っていた」と苦笑する。

 そんなとき、開設間近のMUKUが介護職を募集していると知った。子連れ出勤を歓迎し、資格も不要だという。最初は利用者も少なく、徐々に仕事に慣れることができる。「面接に来たら受かっちゃった。イチから学べてラッキーでした」と振り返る。

◆ボランティアでも

 子連れで働くのは職員だけではない。MUKUでは0~3歳児の親を対象に、有償ボランティアも募集する。週1、2回子連れで来て、利用者と食事をしたり、見守りをしたり。山口さんは「子供を連れて行けるなら働きたいが、それができないと悩む母親は多い。でも、介護の経験は親をみるときも役立つと思う」と、太鼓判を押す。

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