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【一服どうぞ】裏千家前家元・千玄室 素晴らしい和やかさ

 令和という元号に改まってはや5カ月になる。来月22日には、新しい天皇陛下の御(ご)即位を国内外に示す主要儀式「即位礼正殿の儀」が行われる。

 この令和の出典が『万葉集』の中から選ばれたということは今や誰しもが、ご存じであろう。それにより、今まで見向きもしなかった『万葉集』を多くの人が手にするようになり、古典に親しむきっかけになったことは大変結構なことである。

 11月1日は「古典の日」である。今から11年前の平成20年、源氏物語一〇〇〇年に合わせて、「古典の日推進委員会」が生まれ、同年11月1日に記念の発表会を催した。

 国立京都国際会館に天皇、皇后両陛下(当時)がご出席になられる栄に浴し、古典特に源氏物語の研究者を内外から大勢お招きし、さまざまな催しができた。私が呼びかけ人責任者として記念式典などで古典の啓蒙(けいもう)にいささかお役に立ち、よかったと思っている。

 ところで外務省で、「令和」をビューティフル・ハーモニーと訳して海外へ紹介していることは以前にも触れた。

 ビューティフルという言葉は、日本では美しい! という感嘆詞のように使われているが、英語圏では、単に美しいという意味のみならず、素晴らしいとか、良き人などの意に用いている。

 令は命令などに用いていることが多いので、ちょっと威圧的と思われるかもしれないが、古語に「菊花令人寿」というのがある。令人は、人の心を引き寄せる、人をしてしからしめるといい、菊の花の自然の美しさが人の心を和やかにしてくれる、尊ぶという意味である。だから「素晴らしい和やかさ」ととらえて当然である。

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