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【Dr.國井のSDG考~置き去りにしない社会を目指して(3)】(上)ゲスト・塩崎恭久氏 「せっかち」に即断即決する元厚労相

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医師の國井修氏(左)と塩崎恭久元厚労相
医師の國井修氏(左)と塩崎恭久元厚労相
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 世界の紛争地域で支援活動に携わり、現在はスイス・ジュネーブにある「世界エイズ・結核・マラリア対策基金(通称・グローバルファンド、GF)」の戦略・投資・効果局長を務める医師の國井修氏。「No One Left Behind(誰も置き去りにしない)」を人生のテーマに掲げる國井氏が誰も置き去りにしない社会を目指すヒントを探る3回目の対談が、自民党の塩崎恭久元厚生労働相をゲストに行われた。国際経験豊富な2人は、日本に足りない迅速性や民間との協働の必要性について熱く語った。

 塩崎 國井先生と最初にお会いしたのはジュネーブではなく東京でしたね。

 國井 塩崎さんは厚生労働大臣で、旧内務省の厚労省にブレイクスルーを起こしてグローバルヘルスを強化されましたね。グローバルな問題にも真剣に取り組みながら国内に立ち向かう大臣というのは新鮮でした。塩崎さんは即断即決ですよね。

 塩崎 せっかちなんですよ(笑)。当時はアフリカでエボラ出血熱が深刻な事態になって騒がれていた。でも、國井先生にアフリカの死因で最も多いのは下痢だと教えてもらって、それを絶対に止めないといけないと思ったんですよ。日本も終戦直後は同じような状況だった。途上国の人たちも日本と同じように問題を克服して、皆が安心して生きていけるようにしないといけない。亡くなっていく人が多くいる中で、ゆっくりしている暇はないじゃないですか。

 國井 エボラ熱も重要ですが、それだけに焦点を当てていると見失うものがあるんです。エボラ熱による死亡は西アフリカで大流行した時期でも2年間で1万人程度、近年まで下痢症で死亡する子供は2日で1万人を超えていました。最近はだいぶ改善されましたが。私が取り組んでいるエイズ、結核、マラリアは今でも死亡は2日で1万人を超えます。ただ、エボラ熱などの流行には迅速性が必要です。日本はリソースがあっても対応が遅れることが多い。

 日本がグローバルな役割を果たす上で、若い人たちが内向きになっているのも気になります。ある調査では海外に行きたい日本の若者は4割で、アジアで最低だったそうです。塩崎さんは高校生の交換留学制度「AFS」を経験し、ハーバード大学公共政策大学院(ケネディスクール)にも行かれた。そうした経験からグローバルな考え方や世界基準の敏捷(びんしょう)性を身につけたのでしょうか。

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