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カーボン素材の強さと美しさを備えた「G-SHOCK」 「MT-G」シリーズ20周年の挑戦を支えた技術者たち

左から商品企画部第一企画室チーフ・エンジニア 牛山和人氏、外装開発部第一外装開発室 田邉和幸氏、第一デザイン企画部11デザイン室 正林盛次氏
左から商品企画部第一企画室チーフ・エンジニア 牛山和人氏、外装開発部第一外装開発室 田邉和幸氏、第一デザイン企画部11デザイン室 正林盛次氏
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 カシオ計算機は、耐衝撃ウオッチ「G-SHOCK」より、メタルと樹脂の特徴を融合させた「MT-G」シリーズの新製品として、軽量でありながら強くて美しいカーボン積層ベゼル(腕時計の枠)を採用した『MTG-B1000XBD/B1000XB』を10月5日に発売する。同シリーズ20周年の今年、新たに発売するモデルの商品企画やデザイン、設計を手掛けた3人の技術者が、その挑戦の舞台裏を語った。

 カシオ計算機の研究開発拠点「羽村技術センター」は、東京都多摩地域西部の羽村市にある。商品企画部のチーフ・エンジニア、牛山和人氏と第一デザイン企画部の正林盛次氏、外装開発部の田邉和幸氏の3人が、構想から約2年間にわたる『MTG-B1000XBD/B1000XB』の開発の歩みを振り返った。

10月5日発売予定のMTG-B1000XBD
10月5日発売予定のMTG-B1000XBD
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第三の素材の魅力を表現する「カーボン積層ベゼル」とは

 「カシオは樹脂、メタルに続く第三の素材として、樹脂の軽さとメタルを超える強さを併せ持つ高機能素材であるカーボンに力を入れている。20周年を迎えたMT-Gシリーズの新製品は、カーボン素材の魅力を前面に打ち出したかった」。商品企画の責任者である牛山氏はこう話す。

 炭素繊維(カーボン)は、軽くて丈夫な性質を持つ。ゴルフクラブやテニスラケットなどに採用されているほか、近年では省エネ性能を高めるために、航空機の胴体や主翼などの構造材料や自動車部品などにも採用が進むなど、最新テクノロジーを象徴する素材だ。

 今回の新製品のベースとなるヒット作「MTG-B1000」のデザインを手掛けたのは、正林氏だ。「MTG-B1000」では、ベゼルと裏蓋、カン足部をボックス状に連結させた斬新なコアガード構造を考案した。正林氏は「MTG-B1000では時計のエンジンを保護するインナーケースに炭素繊維強化樹脂を利用したが、今度はカーボンが主役扱いになるので、どのように魅力を表現するかを考えた」と話す。

 カーボンは樹脂並みの軽さでありながら、メタルと同等以上の剛性を持つゆえに、切削をはじめとした加工が難しい。カーボンを使った腕時計の開発経験が豊富で、社内で「ミスター・カーボン」との異名を持つ田邉氏は「カーボン積層ベゼルは、積層立体成型技術と切削技術を高めることによって完成させることができた」と胸を張る。

カーボンシートとグラスファイバーで描く側面の縞模様

 カーボンの外観の特徴は、織り目模様だ。カシオはすでに、パイロットのニーズに応える性能を持つグラビティマスター『GWR-B1000』で、複数のカーボンシートを積層し切削成型した「カーボン積層立体ベゼル」の開発に成功。カーボン特有の織り目模様を外装にまとわせ、デザイン性の高さで好評を得ていた。

 正林氏は「MT-Gの新製品のカーボンベゼルは、この成功を超えるものに仕上げたい」と考えていた。そこで検討されたカーボンベゼルの構造が天面の織り目模様だけでなく、側面にブラックとレッドの積層模様を表現すること。実は『GWR-B1000』のスペシャルモデルで、ベゼル側面に積層模様を表現することには成功していた。しかし、『GWR-B1000』よりもはるかに複雑な構造をした側面に、狙った形になるよう積層模様を表現するには新たな挑戦が必要だった。

 ベゼル側面の横縞模様は、カーボン織材とカラーファイバーの織材のそれぞれに樹脂を組み合わせた2種類のシートを幾層にも重ねて立体成形することで生まれる。縞模様を均一に描き出すのはそう簡単ではない。

 「偶然にできた縞模様のゆがみを、あえてデザインの一部として残すメーカーもある」(牛山氏)という。しかし、精密機器メーカーであるカシオは、積層立体成型技術の精度を高め、どの時計でも同じ模様になることを実現することで、「カシオらしさ」を追求した。

赤と黒の縞模様を均一に表現したカーボン積層立体ベゼル
赤と黒の縞模様を均一に表現したカーボン積層立体ベゼル
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均一の縞模様の追求は「本物」へのこだわり

 出来上がった試作品を会社の幹部に示すと、「メタルベゼルに比べて、メリハリやシャープさに欠ける」との厳しい評価を受けた。正林氏と田邉氏らは、ベゼルの幅や傾斜を0.1ミリ単位で調整し、最もバランスの良い組み合わせを探す作業が続いた。仕上がったベゼルの試作品を並べると、箱いっぱいになった。

ベゼルの試作を繰り返し、箱いっぱいになった
ベゼルの試作を繰り返し、箱いっぱいになった
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 『GWR-B1000』に比べて、MT-Gのベゼルの形状はリューズを守るガードやネジ穴のための切込みが入るなど複雑さを増す。それだけに、積層立体形成技術の難易度は高く、高い精度の切削技術も要求された。さらに、「G-SHOCK」の耐衝撃性の基準をクリアする強さは欠かせない。

 田邉氏は言う。「カーボンと言えば、織り目模様がそのシンボルだが、今のデジタル技術を使えば、織り目模様だけなら印刷でもできてしまう。しかし、G-SHOCKは本物のカーボンシートを積層させることで生まれる側面の縞模様を均一に表現することで、本物を感じてもらいたかった。G-SHOCKの強さと、本物の美しさを両立させることができるのは、カシオの技術陣しかないという自負があった」。

 側面の縞模様をよく見ると、レッドの『MTG-B1000XBD』は赤と黒の縞模様の上部に、ブルーの『MTG-B1000XB』は白と黒の縞模様の上部にそれぞれ、黒とグレーの積層も見て取れる。これらの均一の縞模様は、『本物』の証だ。そして、天板の織り目模様には、「G-SHOCK」ブランドの文字が天板と同じ黒色で刻印されている。

左)MTG-B1000XBD-1AJF、右)MTG-B1000XB-1AJF
左)MTG-B1000XBD-1AJF、右)MTG-B1000XB-1AJF
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 レッドの『MTG-B1000XBD』(メーカー希望小売価格は税別で13万5000円)は、メタルパーツの裏側に高い耐久性を誇るファインレジンを重ねて軽量化を果たしたレイヤーコンポジットバンドを、ブルーの『MTG-B1000XB』(同12万円)は、柔らかくフィット感の高いソフトウレタンバンドを採用している。

 展示会で今回の新製品を発表した牛山氏は「本物の価値を十分に評価していただいた」と自信を深めている。

(提供:カシオ計算機株式会社)

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