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平城宮跡で最大規模の役所跡 国政の最高機関「太政官」か

平城宮跡から太政官の施設とおもわれる建物遺構を発掘=26日、奈良市(前川純一郎撮影)
平城宮跡から太政官の施設とおもわれる建物遺構を発掘=26日、奈良市(前川純一郎撮影)

 世界遺産・平城宮跡(奈良市)の東方官衙(かんが)地区で、奈良時代の大型基壇建物跡が出土し、奈良文化財研究所が26日発表した。国家儀式が行われた大極殿や朝堂に次ぐ規模で、格式の高い役所の中心建物と推測される。国政の最高機関である太政官(だいじょうかん)の可能性が高く、平城宮の構造や古代の官庁組織を知る上で貴重な発見といえそうだ。

 第二次大極殿院の東側を発掘調査した結果、東西約29メートル、南北約17メートルの基壇が見つかった。上面は削られて平らになっていたが、地覆石(じふくいし)など基壇を構成する外装を確認。周囲は小石で舗装されていた。基壇の南北には3基の階段があり、幅はいずれも約3・5メートル。階段から推定される基壇の高さは約1・2メートルだった。

 当時の機構は「二官八省」と総称され、太政官と神祇(じんぎ)官、さらに中務(なかつかさ)、式部、治部、民部、兵部、刑部、大蔵、宮内の各省があった。太政官は政治を統括し、大臣、大納言らと少納言局、行政事務を執行する弁官局からなる。

 今回出土した大型基壇建物跡について、奈良文化財研究所の渡辺晃宏・都城発掘調査部副部長(古代史)は「役所としては最大規模で、今の内閣官房に相当する。大臣のもとで実務を担当する弁官らが活動していたのだろう」と指摘。近畿大の網伸也教授(考古学)は「太政官の建物とするなら、平安宮に引き継がれた都城の変遷過程がうかがえる貴重な成果だ」としている。

 現地説明会は29日午前11時~午後3時の予定。

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