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【100歳時代プロジェクト】ネット活用「遠隔共食」 健康長寿阻む「孤食」解消へ

互いの姿をモニター画面で見ながら遠隔共食する両親(上)と、その娘の家族(東京電機大・武川研究室提供)
互いの姿をモニター画面で見ながら遠隔共食する両親(上)と、その娘の家族(東京電機大・武川研究室提供)
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 多くの人が100歳まで生きられるようになりつつある現在、さまざまな理由により、高齢者が独りで食事をする「孤食」が健康長寿の阻害要因と指摘されている。その解消のため、高齢者の会食の場を設ける自治体もあるが、コスト面の問題や外出できない人に対応できないなど、課題も多い。そんな中、最新機器を使って外出せずに会食できる「遠隔共食」の研究が進んでいる。(山本雅人)

 ◆死亡リスクに

 孤食が死亡リスクを高めるという衝撃的なデータを平成29年に世界で初めて明らかにしたのは、東京医科歯科大大学院の谷友香子助教。谷助教らは、65歳以上で日常の介助が不要な男女約7万人のデータから、「同居で共食」「同居で孤食」(配偶者以外との同居による食事時間のずれなどで孤食)、「独居で共食」(友人や近所に住む子供などとの共食)、「独居で孤食」-の4群に分け、3年間追跡し、孤食と死亡との関連を調べた。

 その結果、男女とも「同居で共食」の人に比べ、孤食の人の死亡リスクが高くなることが分かった。特に、男性の「同居で孤食」の人は、「同居で共食」の人を1とした場合、死亡リスクが1・5倍と有意な差が出た。

 谷助教は「男性は料理が得意でない人が多く、欠食やバランスの悪い食事になりがち」としたうえで、同居にもかかわらず死亡リスクが高いのは「配偶者以外と暮らし、生活時間にずれのあることなどがストレスになったのでは」と推測する。

 ◆画面を通じ

 問題解決のため、インターネットを活用し、テレビ会議の「食事版」のように離れた人と一緒に食事をする「遠隔共食」の実験を行っている大学がある。東京電機大システムデザイン工学部の武川直樹教授と徳永弘子共同研究員のグループだ。

 武川教授らは27~29年にかけ、離れて住む親子3組に対し、親子それぞれの自宅の食卓にタブレット端末を設置。映像とともに通話ができるアプリを使って、相手を見ながら一緒に食事をしてもらい、継続的に行うとどんな効果があるか調べる実験を行った。

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